高齢者ドライバーの免許自主返納|義父母の運転の現実と家族の気持ち

高齢者ドライバー

高齢者の運転について、連日 議論がされています。

ここ最近、悲しい事故が続けて起きています。

 

5/15放送 テレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」を観ました。

被害者のお父さんの言葉が忘れられません。

娘の歳と近いです。涙が出ます。やりきれない気持ちでいっぱいです。

 

今のままではいけない、きっとみんながそう思っているでしょう。

私も その一人です。他人事ではありません。

 

わが家に 75歳以上の高齢者ドライバーがいます。

この記事では高齢者の運転と家族の気持ちについて書きます。

 

70歳で免許自主返納をすることに決めた

私は、健康に歳を重ねても 70歳で運転をやめようと思っています。

夫にも話しました。まだ先のことと聞き流していたけどね。

 

娘にこう話しました。

「70歳の頃 まだ大丈夫!って言ったら、ちゃんとした判断ができていないってこと。

自分の感覚を忘れているってことだから免許の返納をすすめてね。」

 

娘は納得しました。

「わかった。運転がそんな好きじゃないし。得意じゃないもんね。

そんなこと言ったら、おかしいと思うから やめさせるね。」

 

その通りです。私はこの二世帯住宅に住んでから運転を開始しました。

ペーパードライハー歴15年でした。

田舎に引っ越し、車がないと生活ができなくなりました。

それまでは地下鉄の駅が近くにありました。

運転しなくても困りませんでした。

 

運転が上手くないのです。いつも慎重に運転をしています。

一応、無事故・無違反ですよ。

スーパー、病院、最低限の場所しか運転していません。

 

過去には高速にのって遠出をしたこともあります。

でも、子供が同乗するようになってからは夫が運転手です。

子供の命が大事です。

 

車がないと行動範囲が狭くなり困るでしょう。

それでも、免許を返納しようと思っています。

 

前回の免許の更新に行った時に ちょうど免許を返納している おばあちゃんが隣にいました。

 

警察の方が「これまで安全運転をありがとうございました」と伝えていました。

 

おばあちゃんは晴れやかな笑顔でした。

 

介護が必要になった義父から鍵を取り上げた経験

義父は数年前に亡くなっています。

車の運転が好きで得意でした。

引っ越してから、助手席に乗り 私の運転を指導してくれました。

 

子供の通院、遠出をする時などは運転を頼んでいました。

がんが発覚してから、私が病院に送迎するようになりました。

 

闘病中、体調が良い時は運転に支障がありませんでした。

元気なうちに、行きたい場所、会いたい人がいたでしょう。

よく出かけていました。

 

でも、だんだんと痩せていき、明らかに足元がおぼつかなくなりました。

運転が危ないと感じるようになりました。

体力、そして認知力の低下です。病気で一気に落ちたんです。

 

主治医との面談時に確認をしました。

「脳には転移していないけど、運転は控えた方がいい」と言われました。

医師は控えた方がいい。あとは家族の判断。それしか言えないでしょう。

 

「お医者さんが控えた方がいいと言ってるよ。危ないから運転はやめよう。」

そう義父に話しても「まだ、大丈夫だ」の一点張りでした。

 

もう無理なんだよと言うのは 確かに酷です。

でも、帰ってくるまで事故が心配でたまらない。

本人だけじゃない。周りを巻き込むことが怖い。

 

この状況だと免許返納という話ではありません。

できることは1つ。鍵を隠しました。

それでも探します。義母に怒る時もありました。

 

そのうち義父も納得しました。もう運転ができないことを。

どうしても行きたい場所がある時は夫に頼んでいました。

 

タイミングが難しい。本人にはわからないから。

周り、家族が判断するしかないです。

 

認知機能検査と高齢者講習を受け運転を続ける義母

義母は75歳を超えています。

先日、認知機能検査を受けたばかりです。

 

それについて、義母と夫が話している声が聞こえてきました。

「まだ大丈夫。あと2年は運転したい。」

80歳まで運転がしたいってことです。

 

義母も近所のスーパーに行くぐらいです。

ネットスーパーにしたら?と何度か提案しましたが嫌だと言います。

自分の目で選びたい。高齢者はネットを使いこなしません。

TwitterなどSNSでは 様々な意見が交わされています。

でも、肝心な高齢者は見ていません。

声が届きません。見るのはテレビと新聞ぐらいです。

 

私が代わりに買い物をと思いますが、文句が多いです。

頼もうとしません。自分でしたいんですよね。

 

目も悪く通院しています。耳も悪く補聴器をつけています。

足腰は丈夫だけど、認知力については、なんとも言えないです。

もちろん記憶力は低下しています。それは年相応なのか。

 

私はいいタイミングだから免許を返納したらと夫に話しました。

夫は引きこもりになる。本当に認知症になってしまう。

それぐらいの距離なら運転させてあげたい。

 

息子がそう話す限り 義母は運転するでしょう。

更新できた。警察が認めた。その事実が逆に自信に繋がる。

 

あと2年、安全運転で周りに迷惑をかけることがないように願う。

嫁がこれ以上 できることはないんです。

 

現実的に免許の返納をしたら、家族、嫁の負担は増えるでしょう。

買い物や病院の送迎が出てきます。

車がないと不便な田舎です。市のバスは ほとんど機能していません。

その代わりの案がなければ、すんなりと返納はしません。

 

法律、行政のルールで強制しなければ難しいんです。

制度から変えないと、なかなか変わっていかない。

 

最後に|高齢者の生き甲斐と命の重み

長く自分の足として車を運転してきた人にやめるように言うこと。

それは人生の引き際のような、生き甲斐を奪う宣告のように聞こえるでしょう。

 

高齢者は長い経験から自信があります。

これは同居して感じたこと。

 

でも、運転は違う。確実に身体の機能は衰えています。

経験だけじゃ補えなくなる。

 

高齢者の生き甲斐を奪うことと、命を奪う可能性。

命の方が圧倒的に重たい。それ以上のものは世の中にない。

自分の子供、孫と置き換えてみよう。

 

車は凶器となる。命を、家族の人生を奪う。

運転には細心の注意を払う必要がある。

「まだ大丈夫」そんな風に堂々と言い切る。

なぜ大丈夫と言い切れるのだろうか。

その時点で判断力が問題です。

 

私は、そうなる前に免許を自主返納したい。

(実の父と母は運転していません。)

 

今後 義母の様子を見て、また夫に話したり鍵を取り上げるかもしれない。

加害者にしないため、被害者を出さないようにするため。

様子を見て止める。それが同居している家族のつとめだよね。

 

きっと、その時は揉めるんでしょうね。

以上、同居嫁のつぶやきでした。